花粉症の先手必勝法!―予防も改善も、早めの対策を―花粉症のジェネリック医薬品
花粉症に負けない体をつくるためのセルフケア
基本は規則正しい生活とバランスのとれた食事
 花粉症対策には、できるだけ体に花粉を取り込まないことに加え、花粉症に負けない体をつくっておくこともとても大切です。体調が悪ければ花粉症の症状も悪化しますし、花粉症のつらい症状に耐えるには体力が必要です。
 まずは、規則正しい生活と栄養バランスのよい食事で体調を整えておくことが基本です。休養・睡眠を十分にとり、疲労とストレスはためないよう心がけましょう。


たばこやお酒、香辛料は控えて
 たばこやお酒、香辛料などは鼻やのどの粘膜を刺激して花粉症の症状を悪化させますから、できるだけ控えるのがよいでしょう。たばこは、これを機会にぜひ禁煙することをおすすめします。


腸内の善玉菌を増やす食べ物で、免疫機能を正常に
photo 体の免疫機能が低下すると、かぜやインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなることはよく知られています。同じように、免疫機能のバランスがくずれることで、花粉症などのアレルギーの発症リスクが高まることがわかっています。

 体の中で最も免疫機能に関係が深い器官は腸です。その腸を健康に保つことは、免疫機能を正常に保つことにつながります。人の腸内の細菌には大きく分けて、健康に有益な働きをする「善玉菌」(乳酸菌、ビフィズス菌など)と、有害物質をつくって病気を起こしやすくする「悪玉菌」、そしてそのどちらでもない「日和見菌」があります。腸内細菌の大半を占める日和見菌は、善玉菌と悪玉菌の優勢なほうになびきます。善玉菌を活性化させて日和見菌を味方につけると、腸内環境が整い、免疫機能の強化に役立ちます。

 腸内環境を整えるために私たちができることは、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やす食品を積極的にとることと、便秘をしないこと。便秘は悪玉菌を増やして腸内環境を悪化させるからです。便秘の予防・解消には、食物繊維の多い野菜やきのこ、海藻類、果物などを十分にとり、運動不足を解消して腹筋を鍛えることも大切です。

善玉菌を増やす食品
<善玉菌を多く含む食品>
 ヨーグルト、乳酸菌飲料、チーズ、ぬか漬け、すぐき漬け、キムチ、ザーサイ、ピクルス、
ザワークラウトなどの発酵食品 (ただし、キムチは香辛料の刺激が強いので、花粉症対策では控えたほうがよい)
<善玉菌のエサになるオリゴ糖を多く含む食品>
 大豆、たまねぎ、ごぼう、ハチミツ、バナナなど



photoリノール酸のとりすぎに注意
 普段から油の量には気をつかっても、油の種類に気をつかう人は少ないのではないでしょうか?
 料理油や加工食品、菓子類などに使用されるリノール酸(大豆油やコーン油、マーガリンなどに含まれる)は、とりすぎるとアレルギー反応や心疾患を促進します。逆に、α-リノレン酸(えごま油、あまに油、しそ油などに含まれる)や、EPA・DHA(青背の魚に多く含まれる)は、アレルギーの予防に有効なことがわかっています。

 しかし日本人の多くが、リノール酸をとりすぎている一方、α-リノレン酸やEPA・DHAをあまりとっていません。花粉症などのアレルギー反応を軽減するためには、前者を減らし後者を増やすように心がけましょう。

α-リノレン酸やEPA・DHAの摂取量を増やすポイント
●調理油にはなるべくリノール酸を使わない。ただし、α-リノレン酸は酸化しやすく加熱には向かないため、菜種油やオリーブ油などのオレイン酸を使用するとよい。
●ドレッシングにはα-リノレン酸を使用する。
●加工食品や菓子類を食べすぎない。
●魚料理を増やす(青背の魚なら1日1回程度でもよい)。


花粉症の症状を和らげるアロマテラピー
photo 薬のように即効性はないかもしれませんが、副作用の心配がなく、花粉症の症状を和らげてくれるアロマテラピーを紹介します。
 アロマテラピーは、植物から抽出した香りの成分(精油)やハーブを利用して心身の健康に役立てる自然療法です。リラクセーションやリフレッシュ効果がよく知られていますが、精油やハーブには、抗菌作用をもち、鼻づまりや呼吸を楽にしてくれるものがあります。
 特に花粉症に効くといわれるのがユーカリやティートリー。これらは抗菌性に優れ、粘膜の炎症を抑えて鼻づまりやのどの痛みを和らげてくれます。ユーカリはミントのようなさわやかでスッキリした香り、ティートリーは樹木のスーっとする香りがします。

 ここでは、精油さえあればほかには特別な準備がいらない、手軽な方法を紹介します。精油はユーカリ(できればユーカリラジアタを)でもティートリーでも、好きなものを選びましょう。

花粉症に効くお手軽アロマテラピー
マスクに・・・・ガーゼに1滴しみ込ませ、マスクと顔の間にはさむ(精油が直接肌にふれないようにガーゼは裏返して)
ハンカチやティッシュに・・・・1~2滴落として香りをかぐ。
うがい液に・・・・・コップ1杯の水に精油を1~2滴落としてうがいをする。
湯気を吸う・・・・・コップ1杯のお湯に精油を1~2滴落として湯気を吸う。

 このほか、ディフューザーやアロマキャンドルで香りを楽しむ、天然塩と混ぜてお風呂に入れる、ホホバオイルなどのキャリアオイルで薄めてマッサージオイルとして使用するなど、いろいろな方法があります。興味のある方はぜひ試してみてください。

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