花粉症の先手必勝法!―予防も改善も、早めの対策を―花粉症のジェネリック医薬品
あなたに合った治療法-減感作療法/手術療法



photo花粉症を根本的に治す減感作療法
 減感作療法は、アレルゲンであるスギ花粉を体内に入れて耐性をつけ、花粉症の根治を目指す治療法です。具体的には、スギ花粉のエキス注射を週に1~2回行うことから始め、一定期間のあとは効果を見ながら注射の間隔をあけていき、最終的には月1回を数年続けます。約8割の人に効果があるといわれています。健康保険が適用されますが、治療期間が長いことが難点です。

 この減感作療法の新しい方法として、舌下(ぜっか)の粘膜からスギ花粉のエキスを取り込む方法が開発されています。エキスをしみ込ませた小さなパンを舌の下に2分間置いておくというもので、通院する回数が少なくてすむため、注目されています。ただし、この方法は現在臨床試験中で、健康保険が適用されていません。


鼻づまりを改善する手術療法
 鼻づまりの症状が強い場合に、手術を行うことがあります。鼻水を減らす手術もありますが、薬物療法で十分な効果が得られることが多いため、最近ではあまり行われていません。

●下鼻甲介切除術
 アレルギー反応によって分厚くなった鼻の粘膜(下鼻甲介:かびこうかい)を切除する手術です。これにより、空気の通り道をつくるもので、手術のあと1~2週間くらいで、鼻が通るようになります。10日間前後、入院して行います。

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●レーザー治療

 分厚くなった鼻の粘膜にレーザーを照射し、凝固・変性させることで鼻腔を広げ、鼻づまりを改善する治療法です。短期入院や日帰りでも治療が可能で、小学生から高齢者まで比較的安全に受けられます。だたし、鼻の真ん中の鼻中隔が湾曲していると、レーザーが届きにくい場合があります。
 通常は、花粉症シーズンの前にレーザーを照射します。できれば花粉が飛散し始める2カ月ほど前に行うとよいでしょう。
 レーザー治療の効果は永久的なものではなく、個人差などによって異なりますが、一般に1~3年といわれています。

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